ルネ・ラリック：ロータス LOTUS ゴブレット

1922年にデザインされた「ロータス」とタイトルのつけられたゴブレットが入荷しました。睡蓮をモチーフにした作品です。資料によると1925年のパリ万博ではラリックは自身のパビリオンのテーブルコーディネートをこのロータスのシリーズで纏めて展示していた様です。器型は型吹き成型で作られており、手馴染みの良い軽やかな仕上がりです。ロータスはステム付きの背の高いタイプのグラスデザインも存在しますが、それらにはエナメルの焼き付けはございません。ゴブレットは底部にエナメル彩が入ることでまた違った印象の作品となります。

ラリックのデザインしたグラス系統の作品では珍しく、ゴブレット底部の裏側には黒色のエナメル彩色が施されています。ゴブレット型のグラスはレゾネによると全34種ありますが、底部にエナメル彩色が施された作品は3種のみで珍しい仕上げです。基本的にラリックのデザインしたグラス作品はクリアガラスとサチネ、パチネによる仕上がりがほとんどで、別注でエナメル彩色をオーダーできるデザインもあったようですが、デザイン当初からエナメル彩色が組み込まれている作品は珍しいです。

容量：　約　160　ml　（8分目まで入れた場合）

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