ルネ・ラリック：鉢 モンドール

1928年デザインの鉢「MONT-DORE」。

葡萄と柘榴のような果実をモチーフにした作品です。

モンドールとはフランスとスイスの国境付近、ローヌ・アルプ地域圏にある街の名前に由来します。

その付近にに聳えるジュラ山脈には「モン・ドール」という標高1463mの山も存在し、「Mont d'Or」 とは「金の山」という意味があるようです。

また、チーズの産地としても知られ、上質なウォッシュチーズが生産されています。

 

かなり厚手のガラスにプレス機による鋳型成型で作成されています。

果実や葉も綺麗に再現されており、ラリックのデザイン力はもちろんの事、

工房を支える鋳型作成職人の腕のよさが光ります。

 

ヴィンゲンに作られた新工房で考案された年代のデザインです。

この工場ではエア―コンプレッサーが初めて導入され、初代の工房(パリ郊外のコンブ・ラ・ヴィル工房)では

作成が難しかった厚地の浮き彫りのある力強い作品の作成が可能となりました。

当時のラリック社の最先端の技術で作成された作品だったのでしょう。

 

割と大型で飾り映えのする作品にも関わらずお値段は控えめ。マストバイな作品です。

 

※ご希望の方にはオリジナルの作品収納箱(別料金)、販売証明書をお付けいたします。

（作品収納箱の作成には1週間～10日程を要します。）