- Name
- クリュセイス ”CHRYSEIS” カーマスコット
- Makers
- ルネ・ラリックRene-lalique
- Category
- Year
- 1931年
- Material
- クリアガラス、フロスト加工、プレス成型
- Dimensions
- H: 13.2 × W: 15.7 × D: 6.7 (cm)
- Signature
- R.LALIQUE FRANCE/ステンシル
- Price
- ¥680,000 (税込 ¥748,000)
ラリックが1931年にデザインを手がけた「クリュセイス」''CHRYSEIS''と名付けられたカーマスコットが入荷しました。「クリジス」と発音されることも。ギリシャ神話に登場する女性「クリュセイス」がモチーフとなったデザインです。フランスの画家クロード・ロランが1644年に「送り届けられるクリュセイス」という作品を描いています。
両膝をついてエビぞったような独特のポーズは流線形やスピードを意識したデザインで、セミクリスタルガラスで女性特有の柔らかな質感がとても美しく表現されており、細かなディテールは当時ならではのお品です。カーマスコットは全31種デザインされており、女性モチーフとしてデザインされた4種のうちの一つです。
【ラリック作品における「カーマスコット」とは】
機械文明が浸透した1920年代~1930年代にかけて交通手段が著しく発達し、フランスでも自動車が街中を走るようになりました。スピードの時代を象徴する「自動車」という乗り物にガラス制作の新たな可能性を切り開くべく、ガラス製のカーマスコットが考案されました。ラジエーター・キャップに装着するカーマスコットは、それまでは金属製で車種を象徴するデザインのものが主流でしたが、ラリックのガラス製のカーマスコットは車のオーナーの好みに応じてどのような車にも取り付けられるように様々なデザインで作成されました。また、カラーフィルター付きの照明を取り付けると様々な色に輝く光のオブジェとしても楽しむことが出来、個性的なアイテムとして人気を博したお品です。