アメリカで極めて限られた期間に作られていたグラスウェア。非常に手間のかかるもので、短い期間にしか作られなかった。アールヌーヴォー様式の唐草文様が多く作られている。「シルバーオーバーレイ」とは銀巻き技法のひとつで、特殊な電動処理によって厚く銀板の文様がガラスや陶磁器に巻き付くまで析出させた装飾技法。その後、線彫りの彫金を施したものも多くみられる。もともとはヨーロッパで開発された技法でカップなどの陶磁器に施したものが多い。当時、アメリカの上流階級の人々が独自に工房に発注していたもので、中にはイニシャルや年号が掘られているものが残っている。