- Name
- 古伊万里染付風 獅子型一対燭台
- Makers
- エミール・ガレEmille Galle
- Category
- アールヌーヴォーArt Nouveau
- Year
- 1880年頃
- Material
- 鋳込み、軟質施釉陶器
- Dimensions
- 右:H 25.6 W 16.2 D 11.1 左:H 25.4 W 17.3 D 10.8(㎝)
- Signature
- E.Galle Nancy (手彩)
- Price
-
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雄々しい一対の立獅子がモチーフとなった燭台。獅子はその後脚をアカンサスの葉の上に置いて立ち上がり、前脚は薊、3羽の鷲が描かれた塔を抱くような恰好をしています。鋳込みによる成型で、染付風の絵付け装飾は全て高温焼成による青色単彩で描かれています。19世紀のフランスにおいては蝋燭の使用はきわめて一般的であり、ガレ商会においても獅子型の燭台は人気の商品であったと言われています。
この獅子型爛台は暖炉、食卓、エントランスホールなどさまざまな場所に飾られました。マントルピースに置かれるものには時計がついているモデルも存在します。これらの燭台は、複数のバリエーションで展開され、様々な大きさ、様々な装飾(淡色の染付様式や伊万里の錦手様式など)で製造されていました。デザインの原案はガレの父であるシャルル・ガレによって監修され、1865年頃よりサン・クレマン製陶所で始まったとされています。
■なぜ獅子なのか
獅子のモチーフは紋章学(ヘラルドリー)に基づくと勇気・力強さ・気高さ・王族性・武勇を象徴する最もポピュラーで伝統的なシンボルの一つです。前途したように、燭台は家のメインとなる様な場所に飾ることが多く、獅子モチーフは家の守り神のような意味合いで好まれたのでしょう。紋章学では、獅子の描き方、ポーズや向きによって名称や意味が区別されます。当作品は後ろ足で立ち上がり、前足を振り上げた「立獅子」のポーズでランパント(Rmpant)と呼ばれます。雄々しい様から戦闘への備えや攻撃性を表し、最も多く使われるモチーフです。■「一対である」という意味
東洋的な思想では「一対であるということ」は命の循環を象徴する「型」として、古くから神社仏閣や美術品に用いられていました。また、中国の伝統思想に由来する陰陽思想にも通ずる部分があると言われます。西洋的なモチーフに、「一対である」という東洋的要素が組み込まれたオリエンタリズムあふれる秀作です。
■参考文献
エミール・ガレの陶芸 松江北堀美術館所蔵作品図録 p46-p47に同型同デザインの作品が掲載当作品の製陶所はラオン・レタップ製陶所であると推定できます。
※当時獅子型燭台は、ラオン・レタップ製陶所で非常に多く製造されており、サン・クレマン製陶所のサインがないことから上記のように推定できます。











