- Name
- 薊にロレーヌ十字片口リキュールボトル (B)
- Makers
- エミール・ガレEmille Galle
- Category
- アールヌーヴォーArt Nouveau
- Year
- 1884年~1889年頃
- Material
- 型吹き成型、アンバー色ガラス、エナメル彩、金彩
- Dimensions
- w8.9 d6.9 h20.6 (cm)
- Price
-
Sold out
売約済 - 新規入荷はお問合わせください エミール・ガレが存命中にデザインを手がけた珍しいリキュールボトルが入荷しました。薊とロレーヌ十字がモチーフになった作品です。この両方のモチーフは「愛国心」の表れとして使われていました。
ロレーヌ地方は18世紀までは独立国家でしたが、恵まれた交通上の位置と豊かな資源の故に、フランス、ドイツ、オーストリア各国が領有権をめぐって争っていた背景があります。それら侵略者を打ち破ったルネ2世の紋章であった薊は特別なモチーフとしてフランス国民に記憶されたことでしょう。また、普仏戦争 (1870-1871年) に敗北したフランスは、アルザス全域とロレーヌ北東部をドイツに占領されました。普仏戦争の結末はロレーヌの人々に忘れがたい屈辱を与えました。土地奪還を目指す戦いのシンボルとしてロレーヌ十字が用いられていました。薊の花言葉には「独立」や「触れないで」といった意味合いがあり、ロレーヌの自立、独立を象徴する花でもあります。
このようなエモーショナルな思いを込めた作品は「物言うガラス」とも評され、ガレを代表とする作風です。
ナンシー美術館のカタログによると1884年~1889年頃の作として紹介されています。
以前グラスと取り扱いはありましたが、リキュールボトルは初めての入荷です。
※在庫2本(同型、図柄に差異)ございますので仕分けのため(A)、(B)で表記しております。
【参考文献】
Émile Gallé et le verre La collection du Musée de l’ École de Nancy,Somog y Éditions d’A r t, Musée de l’ École de Nancy, 2004,
cat.no.51 p.65, cat.no.59 p.67. (1884~1889年の作とされる同デザインの作品が掲載。)
容量:満水約250ml
品番:GA871
sold