Name
ジャポニズム リキュールセット
Makers
オールドバカラBaccarat
Category
グラスウェアGlasswares
Year
1900年頃
Material
ラスター彩、金彩、エナメル彩
Dimensions
ボトル:H 16.5 W 8 (cm) グラス:H 3.5 口径 3.5 x 3.5 (cm) トレー:W 21 x 21 (cm)
Price
Sold out
売約済 - 新規入荷はお問合わせください

バカラ社のアール・ヌーヴォー期の逸品が入荷しました。金彩とエナメル彩でデフォルメされた桜のような文様が描かれた、装飾性豊かなリキュールセットです。ジャポニズムスタイルを踏襲した空白を生かしたデザイン。一見色ガラスを用いた作品の様に見えますが、ガラス自体は透明なクリスタルガラスが使われており、ラスター彩色によって淡く色付けされています。ボトル栓とグラスハンドルが紫。ボトル本体、グラスボディ、プレートがアンバー色に。当時好まれたパターンなのか、アンバー色と紫色のコンビネーションは当時の作品に多く見ることが出来ます。

コンディションは非常に良く、グラスやボトルの底部に白濁は見られません。恐らく未使用のお品であったかと思われます。当時人気のあった器型なのか、グラスとボトルの器型は他のデザインでも使われており、透明ガラスや色ガラス、ラスター彩などの様々な色合いで彩られ、アール・ヌーヴォー期のテーブルセットに華を添えたことでしょう。

過去にも同型のバカラのリキュールセット、ボトルの扱いがございます。

https://antique-kato.com/antique/decorative_glasses/item70938

https://antique-kato.com/antique/decorative_glasses/item33629

 

エナメル彩の風合いには工房独自の特徴やぺインターの腕が大いに反映されていると思います。バカラのエナメル彩の技術はガレやドームの工房にも引けを取らず、非常に書き込みが細かく美しいです。

 

参考文献

増刊 緑青⑧ Old Baccarat -Tableware- p72,p83,p88 に類型パターンの作品が掲載

 

※ラスター彩とは:ガラス表面に金属粉を塗し付け、焼き付けて彩色する技法。色味は様々あり、独特の光沢ある仕上がりとなる。アール・ヌーヴォー期のバカラ社においては様々な作品で使用された技法で、グラスやリキュールセット、ナイトセットなどに用いられた。ところ変わってアメリカのLouis Comfort Tiffanyのガラス工房はこのラスター彩を特に得意とし、何層にもわてってラスター彩を施したガラスを「ファブリルガラス」と名付け商標登録した。

GB-115

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