- Name
- 下り藤文花器
- Makers
- エミール・ガレEmille Galle
- Category
- アールヌーヴォーArt Nouveau
- Year
- 1876年~1889年頃
- Material
- 軟質施釉陶器、エナメル彩
- Dimensions
- H: 15.7 × W: 15.5 × D: 15.5 (cm)
- Signature
- st,clèment、E ロレーヌクロス G (作品底部に手彩)
- Price
- ¥350,000 (税込 ¥385,000)
- この作品へのお問い合わせRequest Information
日本、フランス共に親しみのあるモチーフ「下り藤」を描いた花器が入荷しました。茶釉ベースの色彩に、染付を彷彿とさせる青白のエナメル彩で描かれた下り藤が映えます。
フランス語で藤はグリシーヌ(glycine)と呼ばれ、4月下旬から5月にかけてパリ市内や郊外の古い建物、カフェの軒先、公園などでよく見かけます。日本の藤が繊細で長い房なのと比べ、フランスの藤はふさふさとしたボリュームがあるのが特徴です。
また、日本工芸において「下り藤」は、藤の花房がしなやかに垂れ下がる姿を美しく図案化した伝統的な文様であり、様々な工芸品に蒔絵や金工、彫刻として施されています。家紋にも取り入れられるなど、日本においては非常に親しみのあるモチーフです。藤は生命力が強く、他の樹木に絡みついて高く伸びることから「長寿」や「子孫繁栄」の象徴とされ、古くから日本人に愛されてきました。
絵付けのスタイルや空白の残し方はジャポニズムを感じさせますが、藤の房はボリューミーに描写されたフランス式。和洋一体となった秀作ではないでしょうか。ガレのファイアンス作品は製陶所のサインが入っていないものが多く、製造元が判別しないことが多いですが、当作品にはサン・クレマン製陶所のサインが入っています。
■サン・クレマン製陶所
かなり古くからフランスにある由緒ある製陶所で、古くはブルボン朝ルイ15世の時代、1758年にジャック・シャンブレットによってパリ東部に設立されました。ルイ16世の時代にはマリーアントワネットのトリアノンのための陶器を提供し、ロイヤルサプリエの称号を受けたことでも知られます。ガレの父シャルル・ガレの代から付き合いのあった製陶所で、エミール・ガレのファイアンス初期作品の多くはこのサン・クレマン製陶所から生み出されていました。









